お客様にそう思っていただけるように、麒麟山酒造は三つのこだわりを大切にしています。
毎日飲んでほしいから、「いつもの麒麟山」は飲み飽きしない淡麗辛口を追求します。
こよなくお酒を愛し、寝るまで盃を傾けていた五代目当主の齋藤徳男は、
飲み飽きしないすっきりとした飲み口を何よりも好んでおり、
「酒とは辛いもの」という信念のもと酒造りを行っていました。
麒麟山酒造は、これからもその思いを受け継ぎ、
地元新潟の人たちが毎日楽しめる淡麗辛口を、丹精こめて造り続けます。
仕込み水の保全
淡麗辛口に欠かせない超軟水の仕込み水。清酒麒麟山は地元御神楽岳(みかぐらだけ)を水源とする、常浪川(とこなみがわ)の伏流水(地下水)で仕込みますが、この水は常浪川流域の広大なブナ林がなければ生まれません。なぜなら林の中で育まれた腐葉土が、雪解け水をきめ細かくろ過しているから。麒麟山酒造では、ブナ林の水源かん養機能(※①)を維持するため、伐採後に放置された場所で植林活動を行いながら、きれいな水の保全に力を注いでいます。
(※①)… 森林に降った雨や雪などの水は、土壌に浸透したあと時間をかけてゆっくりと流れ出ます。これにより洪水や渇水が緩和される他、森林の土壌を通過することで澄んだ水を作っています。この働きが水源かん養機能です。
安心して飲んでほしいから、「いつもの麒麟山」は
地元・阿賀町での安全な米作りに取り組みます。
地元の人たちに毎日の暮らしの中で飲んでいただきたいお酒だからこそ、
ただおいしいだけでなく、食品としての安全性をしっかりと担保したい。
そんな思いから、清酒麒麟山の原料米は、
どこで、だれが、どのように栽培したのかを特定できる地元のお米を使用しています。
幸せを感じてほしいから、「いつもの麒麟山」は
人の和をお届けします。
麒麟山酒造のお酒を飲む人に喜びと癒やしをもたらし、
幸せに笑い合う人と人とが、いいご縁に恵まれますように。
麒麟山酒造はそんな「人の和」を何よりも大切にしています。
まずは蔵人同士の和、そして地域との和を育み、
販売してくださる取扱店様、飲食店様との和を結び、
そしてお客様とをやさしくつないでいけるような、「人の和」を生み出すお酒でありたいと思っています。
「日本酒」とはお米を原料とし
法的に適った製造方法を経てできたものを指しますが、
「地酒」とは蔵元のある土地で作られた米を原料とし、
その大地の影響をたっぷりと受けた水を使い、
その気候の中、その土地の蔵人によって醸され、
そして何よりもその土地の人たちが日々の生活の一部として慣れ親しみ、
飲んでいただけるお酒だと考えます。
そんな「地酒」のありかたを目指す蔵元、それが麒麟山酒造です。